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たまゆらもあぐれっしぶ9話 感想

16/3/30微加筆

9話
心に灯す竹あかり、なので

年に一度(時系列内)の憧憬の路回
夏目さんという違う人の視点から語られる和馬さん

好きという気持ちの大事さが裏テーマとして隠れている印象
ローライで写真を撮るのが好きな楓ちゃんと、好きなものをド真ん中に置いた写真を撮り続けた和馬さんと、町を好きな人々が作った竹灯りで包まれた町並みのお話

・竹灯り作りのシーン
モノローグのこの町で生まれて今は遠くで暮らしている人、たとえば昌子さんとかかなと思った
竹にぽてにょん掘ってる時に精一杯パワーこめてる楓ちゃんがかわいすぎ この時はあぁぽてにょんだな、となるけど話の最後の最後で大活躍してすごい
のりえが自慢げに掘ってたヒトデが割れちゃってるんだけど楓ちゃんのモノローグ含め登場人物全員にガンスルー
されてるのがシュール

・日の丸写真館~
どう撮れたか確認できないフィルムカメラで失敗写真ゼロってすごいな
そして確認がとれないからこそドキドキがあって素敵、というのはかなえ先輩の弁 そういうのもいいよね
たまゆらにドキドキする客が来ているから、とたまゆらに行くように促すマエストロ
このシーン、マエストロ的には確かに夏目さんが皆にどんな悪態つくかドキドキかも(笑)

・カフェたまゆら
夏目さん登場
早速「マエストロ」の部分に悪態をつく笑 確かに口が悪い
見る限り珠恵さんと夏目さんはそれなりに面識があるっぽい 結婚式には行けなかったみたいだが
憧憬の路について、実際に憧憬の路行った後にこれ見ると「遠くからたくさんお客さんくる」のとこで、そう!俺
とか俺とか俺!て勝手に会話に参加したくなる
俺は今はもう撮ってない、のとこで顔を背けるの個人的にはやはり夏目さんが色んな意味で和馬さんのように写真
を撮れないから今はもう…という意味に感じる
夏目さんが楓ちゃんの写真に悪態つきながらちょっとした技術的なご指導が入る
でもこのシーンは仏頂面で口の悪さを発揮しているというよりは写真部というのならこういう水準なんじゃないの
か、という素朴な疑問を投げかけているようにも思える
で、そこに愛しのぽって部長の写真が貶められたことですごい顔になってしまったかなえ先輩(かわいい)が泣き
ながら楓ちゃんの写真の良さを説明
どんな写真ができるかわからないというドキドキがある、というのはデジカメ使ってるかなえ先輩にはわからない
感覚だから尚更そこはかなえ先輩は惹かれたのかも
皆が出てった後も夏目さんに「ごっくり」、と言って気遣いを忘れない楓ちゃん

皆が出てくのを見たマエストロが、「キュートなレディに何を言ったんだい笑」みたいな感じで笑ってるところが
渋くて良い
というか夏目さんのこと知らずにあの展開見てたらこんな笑ってられないんだろな
実際のところどう思っているかわかってるからここで多少ぶつかってもその後はどうにかなるんだろうと思えるん
だろうか

珠恵さんと夏目さんの会話の部分、それに…のくだりは何を言わんとしていたかは大体わかるだろうが
まぁ当然和馬さんが亡くなったことなんだろうけど、でもこの表現の仕方にしても全体的に和馬さんの死に関して
ひととせの頃の表現の仕方と変わったなと思う
けっこう暗喩的というか、あんまり直接的な言葉よりは間とかで察してもらう方向性が強いと思う
たとえば楓ちゃんとかなえ先輩が初めて写真部として活動してるのが描かれた時に日の丸写真館の和馬さんの写真
について語ってるけど、その時のかなえ先輩の和馬さんの写真に対するコメントの仕方が明らかに楓ちゃんの背景
を知っているような、絶妙なニュアウンスで語られる
あとはともちゃんがヴェルニー公園で楓ちゃんに少し気を使いながら話しかけてるところとか
他にも色々あるだろうけど、何回か見てると事前にどういう会話があったんだろうなぁと考えられるような描写が
あって、やはりたまゆらは深いなぁと思い至る

・大事なことを言われてる、のくだり~
かなえ先輩の反応はともかく、やはり楓ちゃんは志保美さんの影響でもっと技術的な部分に関心を持ち始めてたん
だろうか
和馬さんのローライで写真を撮る、という点にだけ固執してたんだったら夏目さんの言葉をあまり真剣に受け取れ
ないんじゃないのかなと
この後二人は町並みを撮りに行くけど、ここでの一連の町並みの作画がいつも以上に気合入ってると思う
志保美さん、ももねこ様とか撮るのか…w

・志保美さんのアドバイスのシーン~
技術的な指図に対する志保美さんの経験談
夏目さんの言葉を肯定しつつ、一番大事なのは自分の気持ちだったと説く志保美さん
だからこそ、"今"一番大切なのは、そのカメラで写真を撮ることである、と
注目すべきはやはり"今"と言っているところかなぁ
これから先もずっとローライで撮り続けることを否定も肯定もしていない、とも受け取れる
それでもやはり自分の経験的に好きって気持ちを大事にしてほしいのかなと思う

・ほぼろ~
ほぼろの前で立ち止まってる夏目さん見て自分から声かけにいく楓ちゃん、けっこう夏目さんには積極的だよね
というよりなんだか夏目さんと話してる時ってどことなくいつも嬉しそう
夏目さんが元祖ほぼろ焼き食べて、美味い…て言った後周りの客が見るとことか芸が細かいナァと関心する
聞こえてるぞ!と微妙に悪態つくとことか好き
上手く撮れたかはわからない→ドキドキがある、か で一気にツンデレのデレ期突入 このあたりがたまらない
この楓ちゃんに対して、そうか、と一言相槌打つトーンがたまらん
呉に帰る、時間ならまだ大丈夫だけどな、てこれ完全にツンデレだろ 直後に全員奢ってやるとか言っちゃうし…
そこがいい

・竹灯り~
のりえの巨乳!て言ってるやつ、そんなことしないでも元々巨乳だろと突っ込みたい
夏目さん達のバカ列伝、服のまま冬の海に飛び込むってやつはマジで飛び抜けてバカすぎると思う笑
この和馬さんのエピソードは良い話なのはもちろんのこと、この話に至るまでの和馬さんの行動指針が見えて、す
ごく繋がった!となる

和馬さんの回想の時よく見ると高校生の和馬さんが木漏れ日を撮ってるんだけど、これって昔から木々のざわめきとか木漏れ日とかそういうのに特別な思いを抱いてたとも読み取れる

昔から木漏れ日をよく撮ってて、好きな女の子ができたらその子を撮って、後に娘が生まれて、その名前は風に触れる木漏れ日をイメージした「楓」にして・・なんとも素敵な流れじゃないか
好きなものをど真ん中に置いた写真と、竹灯りに込められたこの町を好きだという思いがどうしようもなく心に届
く、と仏頂面で語る夏目さん渋すぎる
別れ際、楓ちゃんに写真撮ってもらう時の「捻りのないやつで頼む」てかなり名言だと思う
仏頂面で口が悪いのは変わらないけど今でも実際のところ和馬さんの写真が好きで好きでしかたなくて、でも照れ
隠ししたくて出たセリフなんだなというのがこのたった一行に全てが込められている 本当に凄い

ところで夏目さんが卒業の頃には写真を撮らなくなったのなぜなんだろうか
単純に受験とかで時間がなくなったというのもありだけど、個人的にはもしかしたら和馬さんのように写真を撮り
続けることそのものに対して好きという気持ちを失ってしまったのかもしれないと推測してる
だからこそ、数十年経った今久々に和馬さんの写真の前で写真の話振られた時思わず顔を背けてしまった、つまり
あまり正面きって向かい合いたくはなくなってしまったのではないか、と
色んな想像が広がっていく

・駅~
マエストロが全然モテないことが夏目さんによってバラされる けっこう色んな女性と話してはいるけど友達とい
うか、「知り合いの良い人」で止まってそうなイメージ
夏目さんがあいつのジジィになったとこも見たかったな、としんみりしつつ呉線で楓ちゃんが生まれた時の葉書を
見つめるところはもう見てるこちらが絶頂に達しそうになる 神

おかえりなさいの竹灯り、今度はちひろちゃんとの付き合いの象徴(?)ともいえるぽてにょん付きでかわいすぎ

もうどうにもならないくらい名作だこの回