たまゆらOVA1話感想

たまゆらについて一話一話感想を残していこうと思う

 

(16/04/27若干加筆)

この一話はまずは記念すべき始まりの回

この回のまったり感は他の全ての回に共通するとこもありまさに始まりにふさわしい回だなと思う
写真に夢中になって川に落ちそうなるとこ何度見ても「冷静に考えてこれマジ危ないって」ってなるし
なんというか"空気感を味わう"みたいなテイストはこの第一回からブレていないと思う

全体的に今にしてみればこの話の楓ちゃんのモノローグ若干早口な印象だけど、それでも今の楓ちゃんとこの頃の演じ方がほとんど同じで感動しちゃう

竹達彩奈本人いわく「この頃はド新人」だったそうで、出演歴とか見ても確かにまだ新人といえなくもないんだけどもうこの時点で演技が圧倒的に完成されててびっくりする

そもそもけいおんあずにゃんの時点でもう完成していた、素直にすごいと思う

 

・楓ちゃんがカシャカシャ言ってるシーン~

意外なことに、ローライの故障からスタートする
これは一番最初だしそれほど重大な要素としては描かれてないが、後にまたローライが故障した際にあそこまで重大な要素になるとは

その後教室で楓ちゃんがすっ転んだり、そして本人は全く動じてなかったりするんだけど写真部の話がこの時点でもう出ていてなるほど、となる

この時点では写真に対する思いもふわふわしてて、写真部がないなら自分で作ろう!となるほどでもなかったんだろうなと思うと凄く綺麗な繋がりを感じる

・日の丸写真館のシーン~
マエストロが今よりただのセクハラオヤジな感じがある
楓ちゃんにもガンガンセクハラ発言かますし女子大生(千和さんとまめぐ)にもセクハラかますし、なんでもありって感じ
俺めっちゃマエストロ好きなんだけどこれその後の話の流れ次第でマエストロがマジでただのセクハラオヤジキャラになってたかもしれないと思うと今の立ち位置に落ち着いてくれて本当によかった

しかしただのエロオヤジじゃないところはこの時点で見せてくれていて、楓ちゃんが愛美さんと話してて和馬さんのことでちょっとしんみりした空気になりかけたところをさりげなく空気を変えてみせている、見ているとマエストロは楓ちゃんにこういうさりげない気配りをたくさんしていてやはり父親代わり感が溢れている
そして日の丸写真館の和馬さんの写真は楓ちゃんと麻音たちを繋いだけど、マエストロが楓ちゃんが立ち直ると信じて置いた和馬さんの写真が楓ちゃんに色んな繋がりを作ってると考えると相当感慨深い

 

・ほぼろにて~
珍しく人にローライで写真を撮ってもらうシーンがある
あんまり楓ちゃんが人にローライ預けて写真撮ってもらうシーンないのは単純に距離はかったりとか扱いが難しいからなんだろうなぁと思ったり

↑はこれ書いた時の所見だったけど、朝で「楓ちゃんの大切なものを無闇に借りれない」てのが判明した

まぁこの時点で想定していたかは不明だけど、実際この後ほとんどローライを誰かが借りるというシーンはなくてそういうとこでも本当に大切なものとして描かれているなぁと

それにしても、作中で最初にローライを借りる描写されるのががちもさんってのもなかなか奇妙な巡り合わせだな…

 

そもそもローライを修理に出すとこを描かれるのこの初回の後はもあぐれ最終話までないんだよね
ずっと壊れなかったからこそ楓ちゃんの中でローライが壊れないというのは当たり前のように感じれていて、竹原での生活の中で自分にとってローライという存在が大きくなっていって、だからこそ後に壊れた時の衝撃がけっこう凄かったのかもしれない

この回に限らず、OVA版は以降のアニメ放映まで一年くらい期間空いてるのもあって細かな描写に以降のアニメ版と違う部分があったりしてそれを探して「この辺の設定はTV放映にあたって細かく決めたんだろうなー」と思いを馳せてニヤニヤするだけでもけっこう楽しい
この一話で気付いた内容だと
・「死んだ」お父さんという表現
※以降は「天国に行った」とか「いなくなった」とか直接的な表現を避けている
・入学時のクラス自己紹介らしき描写で女性の先生が声かけてて楓ちゃんのクラスの担任が堂郷じゃないと推察される(クラスの自己紹介じゃなかったという言い訳もできるだろうけどこの時堂郷とかの設定がなかったと考える方が通る)
・日の丸写真館の現像上がりの写真包み?みたいな紙が以降のシリーズと違う
※アニメシリーズだと日の丸写真館っぽいロゴがある
など
他にもありそうな気がする、まだまだたまゆら鑑賞やめられそうにない


そうそう、


これまとめるのに三十分くらいかかってしまった
楽しいには楽しいけど15分の話でこれって割と先が思いやられる